歯の治療にかかる費用とその内訳
歯の治療にかかる費用とその内訳
こんにちは!いろどり歯科です!
歯の治療にかかる費用とその内訳
歯の治療は私たちの健康維持に欠かせないものですが、その費用について詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。歯科治療の費用は治療内容や使用する材料によって大きく異なります。ここでは、一般的な歯科治療の費用とその内訳について詳しく解説します。
保険適用の歯科治療
日本では国民健康保険や社会保険などの公的医療保険制度があり、多くの基本的な歯科治療は保険適用となります。保険適用の場合、患者の自己負担は治療費の1〜3割程度になります。
1. 初診料・再診料
歯科医院を初めて受診する場合や前回の診療から一定期間が空いた場合には初診料が、継続的に通院している場合には再診料が発生します。
- 初診料:約250〜300円(自己負担3割の場合)
- 再診料:約50〜100円(自己負担3割の場合)
2. 検査費用
レントゲン撮影や歯周病検査などの検査費用も保険適用となります。
- デンタルX線(歯1〜2本):約100〜150円
- パノラマX線(顎全体):約500〜600円
- 歯周病検査:約100〜350円
3. 虫歯治療(う蝕治療)
虫歯の進行度合いによって治療方法と費用が異なります。
- C1(エナメル質のみの初期虫歯):約500〜1,500円
- C2(象牙質まで達した虫歯):約1,500〜3,000円
- C3(歯髄まで達した深い虫歯):約3,000〜10,000円
- 神経の治療(根管治療)が必要な場合はさらに費用が加算
4. 歯周病治療
歯周病の進行度に応じて、スケーリング(歯石除去)やSRP(スケーリング・ルートプレーニング)などの治療が行われます。
- 歯石除去(1〜3本):約200〜400円
- SRP(1歯につき):約150〜250円
- フラップ手術(外科的治療、1歯につき):約2,000〜5,000円
5. 保険適用の詰め物・被せ物
虫歯を削った後の穴を埋める詰め物や、大きく欠けた歯を保護する被せ物にも保険が適用されます。
- 銀歯(金属冠):約3,000〜5,000円
- コンポジットレジン(前歯用の白い詰め物):約1,000〜3,000円
- CAD/CAM冠(小臼歯用の白い被せ物):約5,000〜7,000円
6. 入れ歯(義歯)
保険適用の入れ歯は比較的安価ですが、見た目や装着感には限界があります。
- 部分入れ歯:約4,000〜15,000円(欠損歯数により変動)
- 総入れ歯(全顎):約10,000〜20,000円
自費診療(保険適用外)の歯科治療
保険診療では使用できない材料や技術を用いた治療は自費診療となり、全額自己負担となります。見た目や耐久性、快適性を重視する場合に選択されることが多いです。
1. 審美歯科治療
見た目の美しさを重視した治療です。
- ホワイトニング
- オフィスホワイトニング(医院で行う):約20,000〜50,000円
- ホームホワイトニング(自宅で行う):約15,000〜30,000円
- デュアルホワイトニング(両方併用):約30,000〜70,000円
- セラミック治療
- ラミネートベニア(前歯の表面にセラミックを貼る):1歯あたり約80,000〜150,000円
- オールセラミッククラウン(全体をセラミックで覆う):1歯あたり約100,000〜200,000円
- セラミックインレー(詰め物):1歯あたり約50,000〜100,000円
2. インプラント治療
失った歯の代わりに人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。
- 1本あたりの費用:約300,000〜500,000円
- 内訳:インプラント埋入手術(約150,000〜200,000円)
- 上部構造(人工の歯)製作・装着(約150,000〜300,000円)
- 骨造成が必要な場合は追加で約50,000〜200,000円
全顎(上下の歯全体)のインプラント治療では、数百万円の費用がかかることもあります。
3. 自費の入れ歯
見た目や装着感、耐久性に優れた高品質な入れ歯は自費診療となります。
- 金属床義歯:約150,000〜300,000円
- ノンクラスプデンチャー(目立たない入れ歯):約150,000〜300,000円
- 磁性アタッチメント義歯:約200,000〜400,000円
- インプラントオーバーデンチャー:約500,000〜1,500,000円
4. 矯正治療
歯並びを整える矯正治療は、一部の顎変形症を除き基本的に自費診療です。
- 部分矯正:約200,000〜500,000円
- 全体矯正(金属ブラケット):約600,000〜1,000,000円
- 全体矯正(セラミックブラケット):約700,000〜1,200,000円
- マウスピース型矯正(インビザライン等):約700,000〜1,500,000円
費用を左右する要因
歯科治療の費用は以下の要因によって変動します。
1. 治療の難易度
症状が重度であるほど、治療の難易度が上がり、費用も高くなる傾向があります。例えば、単純な虫歯よりも、神経まで達した深い虫歯の方が治療に時間と技術を要するため費用が高くなります。
2. 使用する材料
保険診療では使用できる材料が限られていますが、自費診療では高品質で耐久性に優れた材料を使用できます。材料のグレードが上がるほど費用も高くなります。
3. 歯科医院の立地や設備
都心の高級エリアにある歯科医院や最新設備を導入している医院では、その分コストがかかるため治療費が高くなる傾向があります。
4. 歯科医師の技術や経験
専門性の高い治療や高度な技術を要する治療は、一般的な治療よりも費用が高くなります。特に審美歯科やインプラント治療などでは、歯科医師の技術や経験が大きく影響します。
歯科治療費を抑える方法
1. 予防歯科の活用
定期的な検診やクリーニングで早期発見・早期治療を心がけることで、大がかりな治療を避けられる可能性があります。
2. 医療費控除の利用
年間の医療費が一定額を超えた場合、確定申告による医療費控除が受けられます。歯科治療費も対象となります。
3. 各種補助制度の活用
市区町村によっては、特定の歯科治療に対する補助制度を設けている場合があります。また、勤務先の健康保険組合が独自の補助制度を持っていることもあります。
4. 複数の歯科医院での相談
特に高額な自費診療を検討する場合は、複数の歯科医院でセカンドオピニオンを求めることで、最適な治療法と費用を見極めることができます。
治療時の注意点
歯科治療を受ける際には、事前に治療計画や費用について詳しく説明を受けることが重要です。特に自費診療の場合は、治療前に見積もりを出してもらい、内容をよく確認しましょう。また、保険診療と自費診療を組み合わせることで、コストパフォーマンスを高められる場合もあります。不安な点や疑問点は治療前に歯科医師に相談し、納得した上で治療を受けることをお勧めします。
歯科治療は単に見た目や痛みを改善するだけでなく、咀嚼機能の回復や口腔内環境の改善を通じて全身の健康にも影響します。そのため、短期的なコストだけでなく、長期的な健康維持の視点からも治療方法を選択することが大切です。
地域による費用差
歯科治療費は地域によっても差があります。一般的に都市部では地方に比べて治療費が高い傾向がありますが、これは家賃や人件費などの経営コストの違いによるものです。ただし、保険診療の費用は全国一律の診療報酬点数表に基づいているため、大きな差はありません。地域差が出るのは主に自費診療の部分です。
例えば、東京や大阪などの大都市では、インプラント1本の費用が地方に比べて10〜20%ほど高くなることがあります。逆に地方では、同じ品質の治療でも都市部より安価に受けられる場合があります。ただし、高度な専門治療については、設備や専門医の有無により地域間で選択肢に差が出ることもあります。
保険制度の変更による影響
歯科治療の保険制度は定期的に改定されるため、治療費や保険適用範囲が変わることがあります。たとえば、2022年の改定では、従来は前歯と小臼歯のみに適用されていたCAD/CAM冠(白い被せ物)が、条件付きで奥歯(大臼歯)にも適用されるようになりました。こうした制度変更によって、患者の負担額が変わる可能性があります。
まとめ
歯の治療費は、治療内容や使用する材料、選択する診療形態(保険・自費)によって大きく異なります。基本的な治療は保険が適用されるため比較的安価ですが、見た目や機能性を重視した治療は自費診療となり高額になることが多いです。
重要なのは、事前に治療計画と費用について歯科医師とよく相談し、自分に最適な治療を選択することです。また、定期的な検診やケアで予防に努めることが、結果的に歯科治療費の節約につながります。
口腔の健康は全身の健康と密接に関わっています。費用面だけでなく、長期的な健康維持の観点からも適切な歯科治療を受けることをお勧めします。
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