こんにちは！いろどり歯科です。

みなさんは「ムーシールド」をご存知でしょうか？あまり聞き馴染みがない方も多いのではないでしょうか。

今回は「ムーシールド」についてブログを書いていきたいと思います。

ムーシールドは、乳歯列期（主に3歳から11歳）の子どもの反対咬合（受け口）治療に使用されるマウスピース型の矯正装置です。反対咬合とは、下の前歯が上の前歯より前に出ている咬み合わせの状態を指します​​。ムーシールドは反対咬合の早期初期治療に適しており、特に逆被蓋（上顎の成長が遅れている状態）の改善を促すことができます​​。

この装置は、就寝時に装着することで、舌や口腔周囲筋の状態を整え、反対咬合の改善を目指します​​​​。ムーシールドを使用することで、舌の位置が正しい場所に置かれ、頬側の筋肉の異常な力が排除され、歯に余分な力が加わらなくなるため、受け口が改善していくとされています​​。

ムーシールドはポリメタクリル酸メチル（PMMA）で作られており、Sサイズは3歳から5歳の乳歯列期の患者に、Mサイズは6歳から11歳の第一大臼歯萌出期以降の患者に推奨されています。装置の後端が下顎最後臼歯をカバーできるかどうかが適用の目安となります​​。

ムーシールドの使用は、乳歯の時期から可能で、取り外しができるため、お子さんの協力が得られない場合は使用が困難な点もあります。また、永久歯に生えかわるまで待つことなく治療を開始できますが、お子さんによってはすぐに治療を始める方が良い場合と、永久歯になるまで待つ方が良い場合があります。ムーシールド以外の治療法が適している場合もあるため、専門家との相談が重要です​​。

特に乳歯列期に治療を行うことで、正常な顎骨の成長発育を促すことができ、正しい永久歯の成長も期待できます。ムーシールドの使用により、子どもの顔貌や咬み合わせの発達に良い影響を与えることが期待されています​​。

反対咬合は、サ行やタ行の発音がしにくく、舌足らずなしゃべり方になります。そして、横顔の見た目など審美的問題が大きく本人が負担に思う事も少なくないでしょう。3歳から治療を行えますので、早めにご相談されることをお勧めします。

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