顎関節症と治療法
顎関節症と治療法
みなさんこんにちは。いろどり歯科です。
今回は「顎関節症」についてお話していきます。
顎関節症とは、顎関節(下顎と頭蓋骨を繋ぐ関節)や周囲の組織における痛みや機能障害を指す総称です。以下に顎関節症の一般的な症状、原因、診断、および治療について説明します。
症状:
- 顎の痛みや不快感
- 開口時の制限や困難感
- 顎の関節音(クリック音や摩擦音)
- 食事時の咬合の不安定感
- 顔や頭部の痛みや頭痛
- 顎関節周囲の筋肉の緊張や疲労感
原因:
- 顎関節の内部の組織の異常(ディスクの変位、関節包の炎症など)
- 顎関節周囲の筋肉の過緊張や筋肉の不均衡
- 顎の外傷や打撲
- 咬合の異常や歯の不正
- ストレスや不良な咬合習慣(歯ぎしりや食いしばり)
- 診断:
- 顎関節症の診断は、歯科医師や口腔顎関節症専門医(オーラル・サージョン)によって行われます。診断には以下のような方法が使用されます:
- 患者の症状や病歴の詳細な質問と評価
- 口腔内の検査
- 咬合の評価
- 顎関節の動きや音の評価
- 必要に応じてレントゲンやMRIなどの画像検査
- 治療:
- 顎関節症の治療は、症状の原因や程度に基づいて個別に計画されます。一般的な治療オプションには以下があります:
- 自宅でのセルフケア:温湿布の使用、咬筋のマッサージ、ストレッチングなどの方法による症状の軽減
- 咬合調整:咬合の異常や歯の不正を修正するために歯科医師が行う調整
- 口腔スプリント(マウスガード)の使用
- 筋肉の緊張を緩和するための物理療法:
- 温熱療法、冷却療法、超音波療法などが使用される場合があります。
- 口腔内の筋肉や関節に対するリラクセーション法の指導:ストレス管理、リラクゼーション法、咬筋のトレーニングなどを通じて、筋肉の緊張を緩和します。
- 痛みや炎症の管理:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や痛み止めの処方などによって、痛みや炎症を軽減します。
- 必要に応じた歯科治療:歯の修復や入れ歯の調整など、咬合の問題に対処するための治療が行われることもあります。
- カウンセリングやストレス管理:心理的な要因が関与している場合、カウンセリングやストレス管理のサポートが提供されることがあります。
ボトックス治療:
ボトックスは、神経筋接合部に作用して筋肉の収縮を一時的に抑制する効果があります。顎関節症においては、特定の筋肉の過剰な収縮や緊張が症状の原因となる場合があります。ボトックスの注入により、筋肉の緊張を和らげることが期待されます。
重要なのは、顎関節症の治療は個人に合わせて行われるため、それぞれの症状や状態に応じた適切な治療法を専門医と相談しながら選択することです。また、自宅でのセルフケアや予防策の実施も重要です。定期的な歯科検診を受け、症状の進行や再発を防ぐために口腔の健康を管理しましょう。
当院ではボトックス治療も行なっております。
いろどり歯科では、祝日を除き診療をしております。
平日は9:00-19:00(最終受付は18:30)、土日は9:00-18:00まで診療をおこなっております。
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