歯は鉄よりも硬い?
歯は鉄よりも硬い?
こんにちは、いろどり歯科です🦷✨️
今回は『歯は鉄よりも硬い?』についてお話します!
物の硬さを量る単位として、硬さを10段階で表した「モース硬度」というものがあります。
人間の歯のモース硬度は、約7とされており、これは水晶と同じくらいの硬さを表します。
モース硬度は、物質の硬さを表す尺度で、0から10までの数字で表されます。
この尺度では、より高い数字の物質ほど硬く、より低い数字の物質ほど柔らかいとされています。
人間の歯のモース硬度は、鉱物の一種であるハイドロキシアパタイトから成るため、比較的硬く、噛み砕くことができる硬い食べ物を処理することができます。
硬いものとして連想しやすい”鉄”のモース硬度が「4」ですので、いかに歯が硬くて傷が付きにくいのかがわかりますね。
歯は、主にハイドロキシアパタイトと呼ばれるカルシウムとリンの化合物で構成されています。
この物質は、鉄よりも硬いとされており、歯は非常に丈夫であるため、噛み砕くことができる硬い食べ物を処理することができます。
正確にいうと、人間の歯の表面を覆っている「エナメル質」が硬く、人間の身体の中で一番硬い組織といわれています。
歯は、外側から内側にかけて、以下のような構造を持っています。
1.エナメル質(えなめるしつ):歯の表面を覆っている硬い層で、主にハイドロキシアパタイトと呼ばれるカルシウムとリンの結晶からなります。
2.本質質(ほんしつしつ):エナメル質の下に位置する、主にハイドロキシアパタイトとコラーゲン繊維から成る層で、エナメル質よりも柔らかいです。
3.セメント質(せめんとしつ):歯根を覆っている層で、主にコラーゲン繊維とハイドロキシアパタイトから成る層です。
4.歯髄(しずい):歯の中心にある、血管や神経が通っている柔らかい組織で、歯を栄養分や酸素で供給するとともに、感覚を伝える役割を担っています。
以上のように、歯は複雑な構造を持っており、それぞれの層が異なる機能を持っています。
この一見頑丈そうな歯のエナメル質ですが、実はとても弱いものがあります。それは、歯に穴を開けてしまう「虫歯」です。
歯垢の中にいる虫歯菌(ミュータンス菌)は、私たちが食べたり飲んだりしてお口に入った糖分を利用して「酸」をつくり、エナメル質を溶かします。(脱灰[だっかい]といいます)
脱灰とは、歯の表面に付着した歯垢によって引き起こされる酸性の影響によって、歯のエナメル質が溶解する現象を指します。
歯のエナメル質は、ハイドロキシアパタイトと呼ばれるカルシウムとリンの結晶からなる硬い層で覆われていますが、酸性の環境に長時間さらされると、この層が溶け出してしまいます。この結果、歯の表面に白い斑点や黒ずみが現れることがあります。
脱灰は、酸性の飲料や食品の摂取や、口内での細菌の活動によって引き起こされることが多く、歯を健康に保つためには、適切な歯磨きや歯科医師の定期的な検診など、適切な歯のケアが必要です。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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