喫煙による歯周病への影響

喫煙による歯周病への影響

こんにちは、いろどり歯科です🦷✨

歯周病になるには、さまざまな要因があります。今回は、数ある中の1つである喫煙について歯周病との密接な関係を紹介します。

歯周病にとって喫煙のリスクはとても大きく、危険因子の代表とも言われています。
吸う人は吸わない人に比べて、歯周病になりやすく、進行速度も速くなります。
また、治療をしても治りにくいことも分かっています。

⭐️喫煙による歯周病への影響

1.歯肉に酸素や栄養を供給する血管が、タバコのニコチンにより収縮してしまいます。
さらに、歯肉への栄養がいかなくなり、歯周病の検査において、病気の重症度が過小評価されてしまいます。

2.歯周病と戦う白血球の機能(免疫能)が低下してしまい、少ない細菌数でも歯周病を発症してしまいます。

3.歯と歯肉の境目にある溝の中の酸素が不足し、歯周病菌が繁殖しやすくなります。

4.歯肉を修復するために必要な機能が抑制され、歯周治療に対し、反応が悪く治りが悪い状態になってしまいます。

⭐️喫煙による全身への影響
喫煙は歯周病だけでなく、全身へ影響を及ぼします。
以下は、非喫煙者と比較した喫煙者の死亡率です。
くも膜下出血 3.2倍
脳梗塞 2.2倍
口腔がん 3.0倍
咽頭がん 32.5倍
食道がん 2.2倍
肺がん 4.5倍
冠動脈性心臓病 1.7倍
肝臓がん 1.5倍
肝硬変 1.2倍
胃がん 1.5倍
すい臓がん 1.6倍
膀胱癌 1.6倍
乳がん 3.9倍
子宮頸がん 1.6倍

世界保健機関(WHO)の試算では、世界で年間約300万人がタバコが原因で死亡しています。

⭐️歯周病と全身疾患の関係
歯肉の炎症は全身に多くの影響を及ぼします。
歯周病も糖尿病も生活習慣病ですので、互いに深い関係があって不思議ではありません。
毎日の食生活を含めた生活習慣を見直し、歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
お口の中の細菌が誤嚥や血液を経由して全身へと流れ、脳梗塞や誤嚥性肺炎、心筋梗塞、心内膜炎、動脈硬化、糖尿病、低体重児出産、早産などの全身の疾患へとつながります。
非喫煙者の方と比べて、歯周病が改善しにくい確率がとても高いため、治療に専念する場合は、まず禁煙から始めていただくことがおすすめです。
歯周病は日本人の約8割が感染しているといわれる国民病です。歯周病でなくても、予防処置として、3ヶ月に1回程度は定期検診に通っていただくことがおすすめです。

歯のこと、お口のことで、少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にぜひ一度ご連絡、ご相談ください🍀

 

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